2026年10月『The Oncologist』掲載の研究。BCLC B期肝細胞癌に対し、肝機能予備能と腫瘍負荷を統合した新型予後指数を提案。中期肝癌患者の個別化治療決定に寄与。
BCLC B期:中期肝癌の治療課題
肝細胞癌(HCC)は世界的に頻度の高い悪性腫瘍の一つです。BCLC B期は中期に分類され、手術適応はなくかつ末期の緩和治療段階でもない患者群です。標準治療は経動脈的抗がん剤塞栓術(TACE)ですが、患者間での反応差が大きく、一部の患者は良好な応答を示すものの、急速に進行するケースもあります。
新指数の独自性
本研究は単一指標の評価枠を超え、機能的肝予備能と腫瘍負荷の二軸を統合しました。肝予備能はChild-Pugh評価やインドシアニングリーン清除検査で量化され、治療耐容性と予後に直結します。一方、腫瘍負荷は画像データから腫瘤体積・病変数・分布を評価し、疾患進行リスクの指標となります。この二軸統合により、BCLC B期患者のより精緻なリスク層別化が可能となりました。
日本受診意義
日本は肝癌診療で国際的な先進性を有し、高度な医療設備と豊富な経験を持つ肝胆膵外科チームを抱えます。BCLC B期と診断・疑われる中国患者にとって、第二診意見の取得やTACE適応の評価は重要な意義を持ちます。特にインドシアニングリーン清除検査など精密肝機能評価は日本の医療機関で早くから導入されており、治療前評価の精度向上に貢献しています。
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